ボッチャ競技大会「パラウェーブNAGANOカップ2022」開催レポート(県大会編)
障がいの有無にかかわらず、小学生以上であれば誰でも参加できるボッチャ競技大会「パラウェーブNAGANOカップ2022」を2022年11月から2023年1月にかけて開催しました。
新型コロナウイルス感染症の影響も一部ありましたが、2019年以来3年ぶりに県大会まで無事に行うことができました。
今回は2023年1月28日に長野県立武道館で開催された県大会の様子をご紹介します。
(地区大会の様子はこちら)
長野県立武道館とは
大会の様子の前に今回使用させていただいた施設のご紹介です。
長野県立武道館は県内の武道振興の中核的拠点となる施設として2020年3月に佐久市猿久保に建設されました。
武道館ではありますが、武道以外のスポーツや文化活動でも活用できるような仕様になっており、バリアフリーについても最大限配慮された施設です。
パラウェーブNAGANOカップでは前回の地区大会から使用させていただいており、今回は初めて県大会で活用しました。
施設について詳しくはこちらから
豪華ゲストチームが参加
県大会では2チーム計9名のアスリートゲストにご参加いただきました。
まずは長野県出身アスリートによる「信州メダリストチーム」
4名全員がオリンピック・パラリンピックのメダリストという豪華顔ぶれとなりました。
●加藤 正さん(伊那市出身)
夏季・冬季併せて5回もパラリンピックに出場。長野大会では「アイススレッジスピードスケート」で銀を含む3つのメダルを獲得。
●塚原 直貴さん(岡谷市出身)
北京五輪陸上男子4×100mリレー銀メダリスト
●箱山 愛香さん(長野市出身)
リオデジャネイロ五輪シンクロナイズドスイミング(現:アーティスティックスイミング)チーム銅メダリスト
●藤澤 潔さん(長野市出身)
東京パラリンピック男子車いすバスケットボール銀メダリスト
続いて「日本財団HEROsチーム」
HEROs は日本財団のプロジェクトで、スポーツの⼒を活⽤した社会貢献活動を推進することで、スポーツでつながる多くの⼈の関⼼や⾏動を⽣み出し、社会貢献活動の輪を広げることを⽬的としています。
詳しくはこちら
本大会の趣旨に賛同いただいた5名にご参加いただきました。
●根木 慎志さん
シドニーパラリンピック男子車いすバスケットボール日本代表キャプテン。東京大会ではNHKのゲスト解説として連日出演。
●小池 美月さん
元プロテニスプレーヤー
●松原 理恵さん
新体操元日本代表(五輪3大会出場)
●杉山 美沙さん
シンクロナイズドスイミング(現:アーティスティックスイミング)チーム元日本代表
●宮地 藤雄さん
元マウンテンランニング日本代表
招待チームには午前の予選リーグ及び午後の交流戦に参加いただき、大会を盛り上げていただきました。
それぞれ予選リーグ全勝を目指していましたが、残念ながら両チームとも1勝2敗となりました。
どのゲストもその道では「トップ」でやってきた方たちですが、一流のアスリートにも勝てるのはボッチャの醍醐味ではないでしょうか。
県チャンピオンを目指し激闘
県大会は地区大会を勝ち抜いた25チームとゲスト2チームの計27チームが参加しました。
午前中は8グループに分かれた予選リーグを行い、各リーグ1位が午後の決勝トーナメントに進出しました。
また、午後は予選リーグ敗退チーム同士による交流戦も行いました。
地区大会でも十分レベルが高かったですが、それを勝ち抜いてきたチームだけあり、更にハイレベルな対戦が繰り広げられていました。
決勝は、長野県ボッチャ協会所属選手とその家族等で構成するの「そら」と大町市立大町南小学校4年生の「南小ボッチャーズ」の対戦となりました。
第1エンドは先攻(赤)のそらがジャックボールをスローイングボックスから6m付近の遠目に置くと、続くカラーボールをジャックボールにしっかり近接させる「アプローチ」を見せます。
「南小ボッチャーズ」は状況を打開するため、強く当ててボールの位置を崩す「ヒット」の投球を続けますが、ことごとく外れてしまい、6球を使い切ってしまいます。
「そら」は残りの5球もしっかりジャックボール付近に集め、いきなり6点と大量リードを奪います。
第2エンドは後攻(青)の「南小ボッチャーズ」がVライン付近の近めにジャックボールを置いて勝負を進めます。
南小ボッチャーズが優位に試合を進めましたが一進一退の攻防に。結局、南小ボッチャーズがエンドを獲得しましたが、1点止まりとなり、2エンド合計6-1で「そら」が2代目のパラウェーブNAGANOカップチャンピオンとなりました。
優勝した「そら」には、日本ボッチャ協会より「ボッチャ東京カップ2023」の出場権が付与されたほか、副賞として(株)アポワテック様からの御提供により「ボッチャボールセット」が贈呈されました。
3位には花田養護学校(下諏訪町)の児童・職員で構成された「花田丸」と塩尻市スポーツ推進員で構成された「青いばら」が入賞しました。
※詳しい結果はこちらから
おわりに
審判員の皆様のご協力もあり、コロナ禍でも無事に大会を開催することができました。
どの会場でも非常に盛り上がり、障がいの有無や年齢に関係なく一緒にスポーツを楽しむ(+真剣勝負する)素敵な空間でした。
2023年度も秋~冬にかけて開催予定です。多くのチームのご参加をお待ちしています。