今回の決戦の舞台は、中野市からスイカで有名な松本市波田体育館に移ります。曇りではありますが、先週と比べれば過ごしやすいコンディションです。松本インターから上高地方面に車で15分。国道沿いで駐車場も十分整備された素晴らしい施設です。本日の参加者ですが、下は10歳から上は84歳までの計86名、21チームです。
今回のレポートでは、パラウェーブNAGANOカップをずっと支えていただいている審判員の方に注目したいと思います。
令和元年にこのパラウェーブNAGANOカップがスタートしてから数年間は、長野県ボッチャ協会の全面支援のもと、ボッチャ審判員の講習を行いその養成に努めて参りました。以降、本カップ戦などでの審判経験の回数を重ねることで、当初より審判員の方々の技量も上がり、その毅然(きぜん)としたジャッジが選手にも伝わり、交流目的の場とはいえ、試合全体も引き締まってきたように思います。
8時30分から選手受付の前に審判員の受付を開始します。
地区大会を運営するには、参加チーム数にもよりますが、13人から31人の審判員の協力が必要になってきます。地区内だけでは、審判員の方がまだ少ない状況であり、毎回毎回、県内各地から集まっていただいております。そのため、必然的に選手の皆さんより移動距離も長くなり、審判員の方は、早朝から準備いただくことになります。
また、本カップ戦では試合前に両チーム向き合い、お互いのチームを紹介し合います。この進行も審判の方にお願いしております。
全体ミーティング終了後は各コートに分かれ、スムーズな試合運営ができるよう今日1日セットを組む審判員同士、入念な打合せを行います。
このように、審判の方は、公正なジャッジだけでなく、スムーズな大会運営にも協力いただいております。
中信大会は、当初23チームの申込みがありましたが、急遽2チームが欠場しました。パラウェーブNAGANOカップは令和元年度から始まりましたが、途中コロナ禍により大会を開催することができない年もありました。今年はインフルエンザ流行の兆候(ちょうこう)がみえます。ぜひお申込みいただいた方全員がボッチャを楽しんでいただければと思います。
キャプテンミーティングでは、当日の競技の進め方や会場のルールについてチーム代表の方に説明します。飲食できる場所や靴の履き替え方法などは、会場によりそれぞれの決まりがあるため、選手のみなさまには、この場をかりてしっかり情報共有をさせていただいております。
また、この時間になると、多くのチームが試合前の練習をしております。開会式まであと15分。どのチームも日頃の実力が発揮できるよう最終調整に入っています。練習コートには限りがあるため、譲り合いながら練習をしていただいています。
主催者のからのあいさつでは、「審判員、長野県ボッチャ協会への感謝」は毎回欠かさず申し上げております。
大会を重ねるごと、成功する要因の多くは、「支えてくれる方々のおかげ」と痛感(つうかん)しております。今大会のレポートでは、その功績(こうせき)についてしっかりと追いかけていきます。重ね重ねいつもご協力いただきありがとうございます。
今回は特に接戦の試合が多く見られました。このスコアをご覧ください。
1位「幅下ボッチャをやろう会」2位「明南小学校 雷鳥」は、勝点が「7」で同じ。得失点「11-10」と僅か1点が勝敗を分けました。「明南小学校 雷鳥」は、2位同士で県大会進出を争うトーナメントに進みます。
リーグ戦では、各チーム3~4試合実施しますが、ミスがないショットを続け、すべて圧勝で勝ちきるチームはほとんどありません。2勝1敗、2勝1分、1勝2分で接戦を勝ち抜き、県大会への出場権を手にするチームがほとんどです。ですから、対戦相手との相性や少しの幸運により、どのチームにも勝つチャンスはあります。出場するか迷っている方は、ぜひこの大会にチャレンジしてみてください。
大会には3人以上集まれば参加できることから、一つの団体から複数のチームが参加する場合があります。「社会福祉関係」、「職場関係」、「愛好者の集まり」など様々な集まりが見られます。
本日は「明南小学校」からは4チームエントリーいただきました。引率された学校の先生によると学校ではクラブ活動でボッチャに取り組んでおり、県大会で優勝し、来年4月5日に東京で開催される「BOCCIA JAPAN CUP 2025」への出場を目標にしていること。「 県大会に優勝したら、焼き肉をおごることになっている。」と先生は、目を細めて語ってくれました。
コートの周りには観客が囲んでおります。あと1勝で優勝というプレッシャーと多くの視線を感じながら繰り出すショット。気のぬけない緊張した試合重ねた精神的な疲労感と闘(たたか)いながら、1投、1投集中します。2エンドでは勝敗着かず、ついに決勝戦初の「タイブレイク」にもつれました。1投できまるプレッシャーが最後を託(たく)された代表者に容赦(ようしゃ)なく襲(おそ)いかかります。後は、いかに平常心でジャックボールに集中するか。
勝利の女神は少しだけ、「チーム小川」に微笑(ほほえ)みました。
ココクルライオンズも決勝トーナメントに入り、接戦を勝ち上がってきましたが、あと1歩のところでした。負けはしましたが、試合が終わったあとの笑顔が印象的でした。
惜しくも県大会に出場を逃したみなさん。私どもパラウェーブNAGANOの願いは、スポーツを通じた交流の場で、みんなが楽しんでいただくこと。記念写真をとる皆さんの笑顔を見れば、主催者として今日の大会は成功したのだと感じさせてくれました。
最後に、温かく公正なジャッジをしていただいた審判の皆さん、会場をお貸しいただいた松本市様、本当にありがとうございました。
令和6年度パラウェーブNAGANOカップは、11月23日(土)に開催される東信大会(佐久市)に会場を移します。
決勝トーナメント進出6チームと県大会進出決定トーナメント1位の計7チーム
「チーム小川」「明南小学校MSMH」「公園西ボッチャーズ」「チームKOGA」「幅下ボッチャをやろう会」「あいそめメーメーズA」「明南小学校雷鳥」
中信大会の結果はこちらから
中信大会予選リーグ中信大会トーナメント