パラウェーブ広場inイオンモール松本を開催しました!

パラウェーブ広場inイオンモール松本を開催しました!

令和7年2月8日(土)にイオンモール松本で「パラウェーブ広場」を開催しました。
イオンモール松本では、令和3年、4年にもパラウェーブ広場を開催しており、今回が3回目になります。

「パラウェーブ広場」とは
スポーツを通じた共生社会を創造する「パラウェーブNAGANOプロジェクト」の一環(いっかん)として実施しています。商業施設などに体験ブースを出展し、広く県民を対象に気軽にパラスポーツ体験をしていただいます。
今回は、「車いすバスケットボール」「ブラインドフットボール」のパラリンピックでも人気の2種目に加えて、車いすでの生活体験や視覚障がいのある方の誘導体験をしていただきます。
また、本日は、スポーツ・アクティビティ用車いす“パラサポ!ミライ”※を使った初めてのイベントとなります。
※令和7年1月15日(水)、本イベントのプロジェクトパートナーでもある(公財)日本財団パラスポーツサポートセンターから長野県へ、スポーツ・アクティビティ用車いす“パラサポ!ミライ”10台が贈呈。
小学校運動会において利用させていただくほか、本日のような県民が参加するイベントなどに活用させていただきます。
車いすバスケットボール体験

まず最初に「車いすバスケットボール」。東京パラリンピックで銀メダルを獲得した日本選手の活躍を覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。テレビで観戦した「車いすバスケットボール」は、肉体同士がぶつかり合う激しさとともに、スムーズなパス交換から得点に繋がる華麗(かれい)な面も感じられ、まさに漫画「リアル」に描かれた姿そのままでした。

このブースでは、競技用車いすに乗っていただき、その操作性の高さを実感いただきながら、シュートを体験していただきました。
本日は、リングをミニバスよりもさらに30㎝低く設定し、ボールも軽めのものを準備しました。それでも多くの参加者から、「思ったよりもボールが上がらずリングに届かない。」「手の反動だけでシュートするのは難しい。」との感想をいただきました。

ブラインドフットボール体験

「ブラインドフットボール」は2024パリパラリンピックで日本チームが活躍したいわゆる「見えないサッカー」です。音が出るボールや味方の声を頼りにゴールを目指します。このパラリンピックでは、長野県立松本美須々ヶ丘高校(3年生)の平林選手も出場し、その躍動する姿は、多くの県民に勇気や励ましを与えてくれました。

本日は、ブラインド(見えない状態)の状況でシュートを体験していただきました。
シュートポジションからゴールネットまで3、4メートルの距離しかありません。ただ、音しか情報が入らない中、参加された皆さん、ボールをコントロールしシュートする動作がとても難しそうでした。

 

車いすでの買い物体験

車いすに乗った状態での買い物についても疑似(ぎじ)体験をしていただきました。
車いすに乗った状態だと、陳列(ちんれつ)棚(だな)の上段に手が届かなかったり、通路にものが置いてあったりすると、目の前にある商品でもカゴに入れにくいことを体感していただきました。

困っている車いすユーザーがいれば、是非皆さん、ためらわずに声がけをしてください。

 

視覚障がい者誘導体験(白(はく)杖(じょう)、点字ブロック)
歩道などに設置されている点字ブロックや白(はく)杖(じょう)を使って、ブラインド(見えない状態)で歩く体験をしていただきました。また、介助者の肩などを頼りに歩く体験をしてもらいました。
また、その後視覚障がいのある方の誘導についても体験いただきました。
参加者から、「一人で歩くのは心細いが、肩や腕などをリードしていただければ、すごく安心する。」との声が聞かれました。
実際に「目の見えない」状態の体験と「目が見えない方を誘導する」という体験をしてもらうことで、障がいをより自分事ととして捉えてもらうきっかけになっていれば幸いです。
困っている視覚障がいの方を見かけたら、是非皆さん、ためらわずに声がけをしてください。
テナントとの共同企画
今回のパラウェーブ広場では、お店の中でも共生社会の意識を深めてもらうこと目的として、イオンモール内の6店舗にご協力頂き、車いすユーザー向けのコーディネート展示やに共生社会に関連したPOP展示を行いました。

グローバルワーク様による車いすユーザー向けコーディネート展示

未来屋書店様による「共生社会」関連書籍の特設コーナー

参加者の声
父、母、長女(7歳)、次女(5歳)のご家族:
家族で初めて車いすを試乗した。子どもが小さく、一人で車いすに乗るのは無理だと思ったが、乗ってみるととても安定しており、簡単に操作できた。子供たちは私よりうまいくらいだった(笑)
女性(1人)
買い物ついでに寄ったが、こんな素晴らしいイベントが行われていて驚いた。友達にもこれから連絡して、来てほしいと思い、電話しているところ。主催者も、もっとアピールして欲しい。
中学・高校バスケット経験者の友達2人組:
車いすバスケットは漫画で知っており、関心があった。バスケットボールは経験があったので、簡単にできるかと思っていたが、実際には、車いすが動きながら、手の力だけでシュートするのは難しかった。これで、3ポイントを決めるなんて信じられない。
父、長男(10歳)
地元のチームに入っており、サッカーには自信があった。でも、本日初めてブラインドサッカーを体験したが、うまくボールを扱うことができず、ゴールも決められなかった。また、見えない状況で、ボールがきたり、人とぶつかったりするのはとても怖いと思った。パラアスリートの凄さを感じた。
おわりに

今回は、親子連れを中心にたくさんの方に体験をしていただきました。
会場をご提供いただきました、イオンリテール様、イオンモール松本様、ありがとうございました。

本日は約500人の方に体験していただきました。
パラウェーブNAGANOでは、引き続きパラスポーツを媒介とした体験を通じて、互いを尊重し支え合う共生社会の実現に向けて取り組んでいきます。