ボッチャ競技大会「パラウェーブNAGANOカップ2025」北信大会レポート

ボッチャ競技大会「パラウェーブNAGANOカップ」今年も開幕!

令和元年から、日本財団パラスポーツサポートセンターとの協働事業としてスタートしたボッチャ競技大会「パラウェーブNAGANOカップ」。

4カ所での地区予選大会と、地区予選の上位チームによる県大会で構成される本大会ですが、7年目を迎えた今年は、過去最高の160を超えるチームのお申込みをいただき、より多彩な顔ぶれによる大会が幕を開けました!

北信大会は39チーム(165名)の皆さんが参加してくださいました!

開幕は11月8日に千曲市にある「ことぶきアリーナ千曲」で行われた北信大会。

会場は「信州やまなみ全障スポ」の会場としても使われる「ことぶきアリーナ千曲」

「ことぶきアリーナ千曲」は2028年に長野県で開催される「信州やまなみ全障スポ」におけるボッチャ競技の会場でもあります。

ボッチャを通じて多様な方との交流の輪を広げていただくことを、本大会の一番の目的としていますが、2028年の大会に向け、県内におけるパラスポーツの熱を高めていくきっかけにもなればと考えています。

「信州やまなみ全障スポ」についてはこちら
「パラウェーブNAGANOカップ2025」の大会形式

この大会では、午前中に予選リーグ戦を行い、午後には予選リーグの結果に基づいた決勝トーナメントを実施しています。

各地区予選大会によって出場するチーム数が違うため、県大会の出場権を獲得できるチーム数も各大会によって異なりますが、北信大会からは上位9チームが県大会への切符を獲得できます。

10グループに分かれて予選リーグを戦います

今回の北信大会では前回大会を大きく上回る39チームが集結し、ボッチャならではの”静かな熱戦”が繰り広げられました。
一投ごとに真剣勝負が繰り広げられる一方で、笑顔でボッチャの魅力を語ってくれる選手の皆さんの姿もありました。

ここからは、参加いただいた選手の皆さんの声をお届けします。

参加いただいた選手の声
「4月から競技を始めて、ハマっちゃいました♪」―高校生チームー

ボッチャの魅力は、やってみるとすぐに実感できるもの。
この方のように、ボッチャに「ハマっちゃった」と話してくださる参加者の方がとても多くいらっしゃいました。

戦略を練る楽しさ、仲間との連携、そして一投に込める集中力…どれもクセになるようです。

高校生最終学年の思い出にもなりましたと話してくれました。

「勝利の秘訣は楽しむこと。」―ご家族3世代でご参加いただいたチームー

競技の技術や戦略ももちろん大切ですが、ボッチャは何よりもコミュニケーションが大切なスポーツ。

“楽しむ気持ち”がチームをひとつにしてくれる。
3世代で笑顔を交わしながらプレーする姿は、まさにボッチャの理想形ではないでしょうか。
勝ち負けを超えて、家族の絆が深まる時間になっていたのではないかな、とお話をお聞きして思いました。

「相手の投球から作戦を見破るのが楽しい」―中高生チームー

ボッチャはただの投球競技ではなく、相手の動きを読み、戦略を立てる“頭脳スポーツ”のような側面もあります。
この中高生チームは、相手の意図を見抜きながらプレーすることに楽しさを見出していました。

投球技術だけでなく、柔軟な発想と観察力が、試合をより深く、面白くしてくれます。

「誰でも出来る事が魅力。色々なチームと対戦出来て嬉しいし楽しかった」―地域のクラブチームに所属の中高生チームー

なんといってもボッチャの魅力は、年齢や経験、障がいの有無に関係なく、誰もが同じルールで楽しめること。
この中高生チームのように、さまざまなチームと対戦しながら交流を深められるのも大会ならではの醍醐味です。

若さあふれるこちらのチームからの「楽しかった!」という素直な言葉が、ボッチャの可能性を物語っているな、と嬉しくなりました。

白のジャックボールをめがけて、各チーム1球1球集中して投球します

次はだれが投げるか、どこを狙うか、チームメイトと相談しながら作戦を組み立てます

決勝トーナメントでは代表1名同士によるタイブレークまでもつれ込む場面も

「ランプ」という、ボールを転がす勾配具を使用してプレイをする選手も参加しています

北信大会優勝は「いいづなスポーツクラブ4人衆」!!

激戦の末、見事北信大会の優勝を飾ったのは、飯綱町の60代以上のメンバーで構成される「いいづなスポーツクラブ4人衆」の皆さんでした。

この日は予選リーグから通じて、状況に応じた投球を行われ、熟練の技術が光っていました。

相談しながら作戦を立てる「いいづなスポーツクラブ4人衆」の皆さん

「優勝の秘訣は・・・無心でやったことですかね(笑)」ーいいづなスポーツクラブ4人衆ー

勝負の場では、つい力が入ってしまいがち。ですがこのチームは、肩の力を抜いて“無心”でプレーしたことが勝因だったようです。
さわやかな笑顔で語るその姿からは、楽しみながらも集中していた様子が伝わってきました。

まさに“楽しむこと”と“自然体”のバランスが、優勝という結果を生んだのかもしれません。

北信大会の結果は以下の通りです。
第1位:いいづなスポーツクラブ4人衆
第2位:SKIP
第3位:タミノ
第3位:かがやき

第1位「いいづなスポーツクラブ4人衆」の皆さん

第2位「SKIP」の皆さん

第3位「タミノ」の皆さん

第3位「かがやき」の皆さん

県大会出場権獲得チーム

北信大会から見事に県大会への切符を掴み取ったのは、以下の9チームとなります。惜しくも予選敗退となったチームの分まで、12/13(土)に県立武道館で開催される県大会でもぜひ頑張ってください。

【県大会出場権獲得チーム】
いいづなスポーツクラブ4人衆、SKIP、タミノ、かがやき、ruatoyuチーム、にじ、更埴西A、Team Boccia Chikuma 2、チームAI

上記のように結果は決まりましたが、どのチームのどの場面でも、拍手でたたえ合う場面が絶えなかったことが印象的でした。

スポーツを通して、自然と会話が生まれたり、思わず相手チームを応援しちゃったりと、いくつもの交流が生まれているのがとても素敵だなと改めて思いました。

この交流が、県大会や、来年の大会、また参加いただいた皆さんの地域へと広がっていくことを願っています。

さて、今月は地区大会が続きます!たくさんの選手の皆さんにお会いできることを楽しみにしています!

 

北信大会の結果はこちらから

北信大会予選リーグ
北信大会トーナメント
【本大会は、スポーツ振興くじ助成金を受けて開催されています】