ボッチャ競技大会「パラウェーブNAGANOカップ2024」北信大会レポート

ボッチャ競技大会「パラウェーブNAGANOカップ2024」北信大会レポート
はじめに

日本財団パラスポーツサポートセンターとの協働事業として、令和元年からスタートし、コロナ禍をはさんで今年で6年目。パラウェーブNAGANOカップは、本当に多くの県民の方に愛されてきました。最近では、他県でもボッチャ大会が開催されるようになりましたが、4カ所での地区予選を経て県大会と、「自治体が主催するこれだけ大規模なボッチャ大会は長野県だけである」と自負しているところです。
参加チームも年々増加し、昨年度104チームからさらに増え123チーム(申込時)。
今年はどんな熱い戦いが繰り広げられるか、今から本当に楽しみです。

9時 選手受付

本年も長野県が主催するパラウェーブNAGANOカップが、ここ中野市民体育館から始まります。長野市の最低気温は0.7℃。今年一番の冷え込みの中、2024年の大会がスタートします。下は6歳から上は80歳までの計99名、23チームが大会に挑(いど)みます。
パラウェーブNAGANOカップ初参加のチームもあれば、毎年参加いただいているチームもあります。私自身も主催者として4年目を向かえることになり、お馴染(なじ)みの顔も見えます。毎年最初の地区大会は、何か同窓会に出席したような、とても懐かしい気分になります。

本日も、お申込みいただいた23チームの方々全員の受付が、時間どおり完了しました。会場に入る参加者全員が、5時間後には笑顔で会場を後にしていただければと、願っています。

9時30分 キャプテンミーティング
 この時間になると、多くのチームが試合前の練習をしております。マイボールを持参し、真剣に調整している選手もいれば、リラックスした表情を絶やさず、愉(たの)しみながらボッチャを転がしている選手もおります。
9時45分 開会式

地区大会では、ここ数年私が主催としてあいさつをしております。あいさつでは、2028年に長野県で開催される『国民スポーツ大会及び全国障害者スポーツ大会』について触れさせていただいております。両大会の開催まで正確には4年を切っており、現在市町村や競技団体、関連団体と連携しながら準備を進めているところです。大会には、選手としてだけではなく、式典への出演、大会を支えるボランティアなど多くの県民の方の力を必要としています。また、大会当日だけでなく、大会後もしっかりそのレガシーを県民全体で引き継ぎたいと思っております。県として、今後も両大会に関する情報を発信していきますので、皆さまもぜひどのように自分が関われるか、この機会に考えてみていただければありがたいです。

北信大会では23チーム計99名の方が出場されます。

10時 予選リーグ競技開始

1年ぶりの熱戦がスタートしました。
パラウェーブNAGANOカップは、スポーツを通じた共生社会づくりを目的に掲げています。そのため、必ず両チームが向かい合って整列し、自己紹介から試合が始まります。「私のチームは今回家族で出場しました・・・」「小学校でボッチャを楽しんでおり、思い切って申し込みました・・・」。最初は照れくさいですが、その後、試合を重ねリーグ戦5試合目、6試合目には、敵も味方も関係なく、互いのナイスショットをたたえ合う。そんな光景があたりまえにある、パラウェーブNAGANOカップです。

主催者として、予定どおり進行できるよう配慮しながら進めています。今日の大会でも、少し遅れてしまった時間帯もありましたが、皆さまの協力により予定どおり進行しました。正式なボッチャの競技会では、各チーム持ち時間もあり、試合時間もずっと長いですが、この大会は交流目的の大会です。皆さまの協力により、スムーズな進行を目指していきます。

12時30分 予選リーグ結果発表

予選リーグの競技結果発表です。リーグ戦内で1位のチームは自動的に県大会出場ですが、地区チャンピオンを決定するため、さらに6チームでトーナメントを行います。次にリーグ戦2位の6チームでトーナメントを行い、優勝チームのみ県大会への出場権が得られます。その他のチームは交流戦に出場することになります。

本来の実力を出し切れなかったチーム。ナイスショットが重なり、予想以上の成績を挙げたチーム。結果発表には、いろいろなチームの表情が見られます。やりきった顔、これからさらに頑張ろうとする顔。残り90分。みんな頑張れ。

 

12時35分 決勝トーナメント・県大会進出決定トーナメント・交流戦 競技開始
 各コートで熱戦再開です。北信大会優勝や県大会出場を目指した真剣な試合も面白いのですが、それ以外に希望するチームが参加可能な「交流戦」。この「交流戦」こそ、いつの大会でも文字通り素晴らしい交流の場になっています。
勝敗にこだわらないこと。みんな笑顔でプレーし、相手チームのショットを素直に称えること。またそれをやさしくコントロールする審判や応援するみなさん。主催者として、これからもこの交流戦を大事にしていきたいと思います。
13時35分 決勝戦
 第1コートで北信大会の優勝者を決定する「チーム頂 対 JR東日本ボッチャ愛好会」が始まりました。
コートを囲うように観客が見守ります。さすがに、本日好調のチーム同士の対決です。一投、一投意図した意味の伝わるショットが続きます。スキを見せない「チーム頂」からの「ノースロー」の宣言とともに、見るものにその余韻を残しつつ、本日のチャンピオンは決定しました。
「ノースロー」…エンドをとることが確定して残りの投球をやめること
 第2コートでは、2位同士がぶつかり合い。残り1つの県大会出場をかけた決定戦「信濃町スポーツ推進委員 対 輝」。白熱した試合展開とともに、お互いをリスペクトする両チームの友好的な姿勢が印象的でした。最後の県大会への切符は、「信濃町スポーツ推進委員」が手にしました。
おわりに
 思ったより気温が上がらず冷え込む中での開催でしたが、体調不良を訴える方もなく、皆さん一様に満足した顔で帰途(きと)につきました。
欲しくも県大会への出場を逃した皆さん。もっともっと「ボッチャ」の輪を広げ、スポーツを通じた共生社会を実現してください。県大会に出場を決めたチームの皆さん、心よりおめでとうございます。県大会まであと1か月以上あります。県大会優勝を目指して、さらにスキルを上げてください。
最後に、温かく公正なジャッジをしていただいた審判の皆さん、会場をお貸しいただいた中野市様、本当にありがとうございました。
パラウェーブNAGANOカップ2024は、11月16日(土)に開催される中信大会(松本市)に会場を移します。

【県大会出場チーム】

決勝トーナメント進出6チームと県大会進出決定トーナメント1位の計7チーム

「チーム頂」「JR東日本ボッチャ愛好会」「Team Pippi」「チームやまなみ」「ファイヤーウルフ」「上田ドリームバスターズ」信濃町スポーツ推進委員

北信大会の結果はこちらから

北信大会予選リーグ
北信大会トーナメント
【本大会は、スポーツ振興くじ助成金を受けて開催されています】