ボッチャ競技大会「パラウェーブNAGANOカップ2023」東信大会【レポート】

「パラウェーブNAGANOカップ」東信大会レポート

11月25日に東御中央公園 第一体育館で行われた東信大会のレポートをお届けします。

東信大会は4地区のうち最後に行われた地区大会となりましたが、参加チームの総数は48チームと地区大会の中では最多のチーム数でした。

そんな中、東信大会に割り当てられた県大会出場枠「16」を争う熱戦が繰り広げられました。

今回は、東信大会の様子について、ボッチャ大会を初めて観戦したライターAの目線でお届けします。

東御中央公園第一体育館 10面のコートを作成



熱気に包まれた会場

会場に着いてまず驚いたのは、会場の活気です。

地区大会の中でも最多のチーム数が参加しているということで、広い体育館にもかかわらず会場全体が活気に包まれていました。

(本大会出場チームは、1チーム3~6名で構成されており、選手だけで200人以上が参加しました。)

また、東信大会では全10コートが設営されており、そのうち8つのコート(残りの2コートは練習用)で試合が行われたため、審判員の方も大勢参加していました。

話を伺った審判員の方は、東御市のスポーツ推進委員を務めており、日ごろからボッチャをやっているとのことでした。

会場となった東御市では、ボッチャの普及に力を入れており、それがこれだけの参加者の多さに繋がっているのだと実感しました。

会場の全体風景

会場全体が熱気に包まれました

審判ミーティングの様子

みんなでボッチャを楽しむのが一番の目的

そして、試合観戦を通じて感じたのは、みんなでボッチャを楽しもう!という雰囲気です。

「パラウェーブNAGANOカップ」では試合前に各チームのキャプテンからチームやメンバーを紹介する時間があり、そこでお互いのことを知ってから試合に移ります。

そのため、試合中には勝負特有のピリッとした雰囲気の中にも柔らかい空気感があり、いい投球に対しては、対戦相手や周囲からも「ナイスボッチャ!」の掛け声や拍手が起こっていました。

また、リーグ戦の結果、決勝トーナメントや県大会進出リーグに進めなかったチームに対しても希望制で交流戦がマッチメイクされており、大会運営の考え方からもボッチャを楽しむことに主眼が置かれていることを感じました。

試合前にはチーム自己紹介タイムが設けられています

生観戦で感じたボッチャの魅了

大会には家族連れや障がいのある方、職場の同僚、学校のクラスメイト、介護施設からなど、様々な方が参加していました。

普段の生活では、これだけ多様な人が集まって交流する機会はなく、生で観戦して、改めてボッチャの魅力は老若男女、障がいの有無を問わず試合を楽しめることだと思いました。

また、投球の技術や戦略性の高さにも面白さを感じました。狙ったところに投げる力加減だけでなく、相手の球を押し出すために力強く正確な方向に投球する技術や、球に回転をつけて投げる技術など、「球を投げる」というシンプルな動作の中にも奥深さを感じます。

ジャックボールと呼ばれる白い球に自チームの球を近づけた方が得点できるというルールにより、(味方・相手チーム関係なく)最後の投球まで勝敗が分からないというのもボッチャをより面白くしていると思います。

車いす利用の選手も大勢参加

経験者が多くレベルの高い試合が続きます

東信大会決勝戦

東信大会の決勝は、昨年の大会では惜しくも得失点の差で県大会出場を逃し、リベンジを期して参加した「さくらぼリベンジャーズ」と、職場の仲間で構成された「JBP」の対戦。

県大会進出というリベンジは見事達成した「さくらぼリベンジャーズ」ですが、昨年の予選リーグで得失点差を争ったのがJBPということで、因縁の相手とのリベンジマッチとなりました。

決勝は大会の最後に単独で行われ、会場全体が見守る中、試合が進んでいきます。

第1エンドは、序盤にジャックボールにピタリとくっつく球を投球した「JBP」が5-0と大量のリードを奪います。

第2エンドも「JBP」がジャックボールのかなり近いところにボールを投球するも、「さくらぼリベンジャーズ」も負けじと好投球をみせ、両者譲らぬ展開に。

最終的には残りの投球で「さくらぼリベンジャーズ」のボールをジャックボールから遠ざけた「JBP」が2エンドも得点し、7対0で優勝を飾りました。

優勝した「JBP」のキャプテンは、「県大会では、また東信大会の対戦チームとも敵同士になるが、優勝できるように頑張りたい」と力強く意気込みを語ってくれました。

決勝戦の様子


4地区大会が終了し、いよいよ県大会です。
「ボッチャ東京カップ」をかけた戦いは12月16日に佐久市の長野県立武道館で開催されます。
【県大会出場チーム】

決勝トーナメント進出12チームと県大会進出決定リーグの1位4チームの計16チーム

「JBP」「さくらぼリベンジャーズ」「凛」「東御市信障協B」「うさたまラビッツ」「小丸ちゃん」「花田丸」「別府ぼっちゃをみんなでやろう会」「のじのじ」「佐~久るボッチャA」「ちーむさくほTNK」「ホット金井クラブA」「空」「TEAMフレンド」「JHM」「佐~久るボッチャB」

東信大会の結果はこちらから

東信大会予選リーグ
http://parawave.nagano.jp/wp-content/uploads/2023/11/ce643fa4a2689a81d6f68d9105d4c2e9.pdf
東信大会決勝トーナメント
http://parawave.nagano.jp/wp-content/uploads/2023/11/5e24231f1853e27be40e899875dcd4be.pdf
東信大会県大会進出決定リーグ
http://parawave.nagano.jp/wp-content/uploads/2023/11/23be3c54b2d1a5c25057e312d0e8d9b0.pdf
【本大会は、スポーツ振興くじ助成金を受けて開催されています】

 

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